工場屋根の種類は?暑さ対策が必要な理由・具体的な対策について紹介
2026年5月12日

工場・倉庫の屋根には、主に金属製の折板屋根(※表面に凹凸のある屋根)が使用されているケースが多いです。
折板屋根は、夏になると強い日射の影響を受けて高温になります。暖められた熱は、室内へと伝わり、室温が上昇します。室温が上がると、設備・機械や保管物への影響はもちろん、作業環境の快適性にも直結するので注意が必要です。そのような理由から、工場の暑さ対策は欠かせない取り組みと言えるでしょう。
本記事では、工場で使用される代表的な屋根の種類とともに、具体的な暑さ対策について紹介します。
工場の屋根に暑さ対策が必要な理由

工場内の温度が上昇すると、従業員が体調不良や熱中症を引き起こす恐れがあります。熱中症とは、高温多湿の環境で長時間作業を続けることで体内の水分・塩分バランスが崩れ、体温調節機能が正常に働かなくなることを指します。熱中症になると、めまいや倦怠感などの症状が現れる可能性が高くなるので、注意が必要です。
2025年6月1日、厚生労働省による「改正労働安全衛生規則」が施行され、WBGT値28℃以上または気温31℃以上の環境で作業を行う事業者には、熱中症対策が義務化されました。対策を怠ると従業員の健康被害だけでなく、事業者に罰金が科される可能性もあるため、該当する事業者は適切な暑さ対策を講じる必要があります。
とくに工場の屋根は、日射によって発生する輻射熱(※人体の体感温度を上げる要因)の影響を受けやすい金属素材が多く使われています。そのような理由から、工場の暑さ対策を行う際には、屋根を含めた総合的な熱対策が欠かせません。
参考記事:職場における熱中症対策の強化について(令和7年6月1日施行)(厚生労働省)
工場の屋根の種類
工場や倉庫で使われる屋根材の特徴を知ることは、適切な暑さ対策を行う上で欠かせません。まずは、工場・倉庫で利用されることの多い「屋根材の種類」について紹介します。
波板スレート屋根

波形スレートとは、セメントに繊維を混ぜて波形に成形した屋根材のことです。波形スレートは、波の大きさによって名称が異なり、波幅が大きいものは「大波スレート」、小さいものは「小波スレート」と呼ばれます。
波形スレートの耐用年数は約25年以上と長く、耐久性に優れています。ただし、波形状に成形されているため表面に砂埃や汚れが溜まりやすく、綺麗な状態を保つには定期的なメンテナンスが必要です。
折板屋根

折板屋根とは、ガルバリウム鋼板などの金属板を凹凸状に折り曲げて成形した屋根材のことです。金属板をジグザグに折りたたむことで強度が高まるため、主に大型の工場や倉庫などで多く採用されています。
一方で、折板屋根は薄い金属素材で構成され、内部に空気層がないため外気温の影響を受けやすく、夏場には室温が上昇しやすいというデメリットも……。そのため、年中快適な環境を維持するにも、状況にあわせて適切な「暑さ対策」を実施する必要があります。
瓦棒屋根(かわらぼうやね)

瓦棒屋根とは、等間隔に設置された木製の心木(しんぎ)に金属板を被せて固定することで作られる屋根のことです。屋根材が棟から軒先へ向かって縦方向に葺かれているため、雨水が一直線に流れやすく、排水性に優れています。
ただし、金属屋根材を固定する心木は木材であるため、雨水や湿気の影響で腐食する可能性があります。瓦棒屋根を使用する際には、雨漏り対策や湿気対策をしっかり行うことが大切です。
工場の屋根の暑さ対策
屋根の暑さ対策をする際には、太陽の熱など、暑さの原因となる熱を防ぐ対策を取り入れる方法が有効です。ここでは、効果的な工場の屋根の暑さ対策を紹介します。
屋根にスプリンクラーを設置する
屋根にスプリンクラーを設置することで、屋根の熱負荷を軽減し、室温上昇を抑えます。スプリンクラーとは、水を散布する装置のことです。屋根用のスプリンクラーは、別名「屋根散水システム」とも呼ばれています。
スプリンクラーの使用によって、散布された水が蒸発する際に屋根表面の熱を奪う「気化熱」が発生します。その働きによって、屋根の温度上昇を防ぎ、室温上昇を抑えることが可能です。
屋根の下に断熱材を施工する
折板屋根の他に、スレート屋根・瓦屋根の暑さ対策を行う場合は、屋根の下に断熱材(断熱シート)を施工する方法があります。断熱材とは、熱の伝わりを遅らせる働きを持つ素材のことです。内部に含まれる空気層の働きによって、熱の移動を抑える効果が期待できます。
屋根が金属・スレート・アスファルトシングルの場合は、カバー工法によるリフォームも可能です。カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて二重構造にする工法のことであり、施工によって断熱性・防音性が向上します。
遮熱シートを施工する

折板屋根の暑さ対策には、遮熱シートの施工が有効です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のアルミシートを指します。屋根に施工することで、暑さの原因となる輻射熱の影響を抑え、室温の上昇を防ぎます。
工場の折板屋根に遮熱シートを導入する場合は、弊社で対応可能な「スカイ工法」が最適です。スカイ工法は、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける工法のことです。雨漏りの原因となる「接合部」を覆うため、老朽化した屋根の雨漏り対策にも最適です。
参考記事:スカイ工法
屋根の暑さ対策に、サーモバリアがおすすめの理由
弊社で施工が可能な遮熱シート「サーモバリア」は、折板屋根の暑さ対策に高い効果を発揮します。ここでは、夏の暑さ対策に、サーモバリアがおすすめの理由について紹介します。
保持力・水密性に強い
サーモバリアは保持力・水密性に優れ、約10年の長期耐久性を備えています。工場への施工に使用する両面テープも粘着性が高いものを使用するため、台風などの強風時でもシートが剥がれにくい点が特徴です。
平成30年2月15日に財団法人日本建築総合試験所が実施した耐風圧試験では、高さ16メートルの屋根に設置した状態で風速40メートルの強風にも耐え、剥がれが生じないことが確認されました。
この結果から、スカイシートは台風や強風時にも高い安全性を発揮する、耐風性に優れた素材であることが証明されています。耐水性・耐風性に優れているため、雨風の影響を受けやすい屋根の暑さ対策におすすめです。
足場の工事を併用できる

屋根にサーモバリアを施工する際には、足場の組み立てが必要です。弊社では、足場工事の施工にも対応しているため、複数の業者へ依頼する手間がなく、スムーズに施工を進められます。
また、遮熱シートと足場工事を同時に実施することで、工期を大幅に短縮でき、結果としてコスト削減にもつながります。さらに、サーモバリアの施工は工場の稼働を止めずに行えるため、生産活動への影響を最小限に抑えることが可能です。
施工技術に優れている
遮熱シートは、隙間が生じるなど適切な施工が行われない場合、十分な効果を発揮できません。弊社は一般的な内装・外装工事業者とは異なり、遮熱シートの施工を専門業務としています。
豊富な知識と高度な技術を備えた技術者が数多く在籍しているため、建物の状況や環境を踏まえた上で、遮熱効果を最大限に引き出す最適な施工を提案することが可能です。
まとめ
工場・倉庫の折板屋根は、暑さの原因となる輻射熱の影響を受けやすいため、屋根に熱対策を施すことで夏場の室温上昇を抑える効果が期待できます。
屋根の暑さ対策にはスプリンクラーの設置や断熱材の施工などさまざまな方法がありますが、コストパフォーマンスを重視する場合は、屋根に直接貼るだけで施工できる「遮熱シート」がおすすめです。
弊社では、遮熱シートの導入をご検討中の事業者様向けに、遮熱効果を事前に体感いただける「遮熱体感サービス」を提供しています。この体験型デモンストレーションでは、サーモバリアに輻射熱を照射し、施工前後の温度差をシミュレーションで比較できるため、効果を実感した上で導入することが可能です。
屋根の暑さ対策をご検討中の事業者様は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。