企業がCO2削減対策のために、できることとは?具体的な対策・企業事例を紹介
2026年3月3日

昨今では、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、企業におけるCO2排出量を削減する取り組みが一層求められています。CO2とは代表的な温室効果ガスの一種であり、地球温暖化を進行させる要因のひとつです。
CO2削減への取り組みは、単なる環境配慮にとどまりません。対策を実施することによって、投資家の評価基準にも直結し、企業価値やブランドイメージの向上にも繋げることが可能です。とくに工場はCO2排出量の大きい設備を多く抱えているため、対策を講じることで環境貢献・企業イメージの向上に大きく役立ちます。
本記事では、企業がCO2削減に取り組むべき理由を紹介するとともに、具体的な対策や企業事例について紹介します。
CO2削減対策とは

CO2削減対策とは、地球温暖化を抑制するために、主に化石燃料の消費によって排出されるCO2排出量を減らす取り組みを指します。対策としては、光熱費の削減につながる省エネの推進や、主力電源を化石燃料から再生可能エネルギーへ移行する取り組みなどが挙げられます。
日本は2025年2月、ネット・ゼロ実現に向けた直線的な経路に位置づけられる野心的な目標として、2035年度・2040年度に温室効果ガスを2013年度比でそれぞれ60%、73%削減することを目指す新たな「日本のNDC(国が決定する貢献)」を、気候変動に関する国際連合枠組条約事務局(UNFCCC)に提出しました。
この他にも、国内ではCO2排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を推進する動きが広がっています。こうした背景から、今後はこれまで以上にCO2排出量削減への取り組みが求められることが予想されます。
参考記事:地球温暖化対策計画(令和7年2月18日閣議決定)(環境省)
企業がCO2削減に取り組むべき理由
CO2排出量削減に取り組むことで、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、企業がCO2削減に取り組むべき理由・メリットを紹介します。
企業イメージの向上
グローバルに事業を展開する企業の中には、自社だけでなく、仕入先・納品業者にもCO2排出量の削減を求めるケースがあります。
経済産業省の資料によると、実際に日本企業の12.9%が、海外顧客からカーボンニュートラルへの対応を求められた経験があるようです。企業がCO2排出量削減に取り組むことで、信頼性の向上や顧客への訴求力強化にも貢献します。
参考資料:中小企業のカーボンニュートラル施策について(経済産業省)
省エネ効果が見込める

CO2は、火力発電によって生み出された電力を使用する際に発生します。火力発電とは、燃料の投入量を調整することで出力をコントロールできる電源のことです。
光熱費を抑える取り組みを行うことで、CO2の排出量を大幅に削減できます。また、光熱費の削減に取り組むことで、間接的に省エネ効果も見込めます。
参考記事:再生可能エネルギー拡大に欠かせないのは「火力発電」⁉(資源エネルギー庁)
投資家からの評価に繋がる
昨今では、金融機関や投資家が投融資先を選定する際の評価基準として、企業のGHG(温室効果ガス)排出量削減への取り組みが重要視されています。
一方で、新たな評価軸として、企業が社会全体のGHG排出量削減にどれだけ貢献したかを「課題解決力」として評価する「削減貢献量」にも注目が集まっています。
削減貢献量とは、グリーン製品・サービスの普及を通じて、企業が社会全体の排出削減にどれほど寄与したかを算定し、企業評価に反映させようとする考え方のことです。
削減貢献量を意識してCO2排出量削減に取り組むことで、投資家・金融機関からの評価向上や、資金調達における優位性の確保にも繋がります。
参考記事:イノベーションを通じた企業の課題解決力を計る、「削減貢献量」とは?(経済産業省)
参考記事:「投資家はこう見ている―削減貢献量を企業価値向上につなげるには―」レポートを発行(野村証券)
CO2削減への取り組み

CO2排出量を削減する取り組みには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、CO2削減に役立つ具体的な取り組みを紹介します。
再生可能エネルギーの使用
CO2を削減する方法のひとつに、再生可能エネルギーを活用する取り組みがあります。再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど、自然界に常に存在し、枯渇せず繰り返し利用できるエネルギーのことを指します。
これらのエネルギーは発電時に地球温暖化の原因となるCO2を排出しないため、環境に優しく、持続可能なエネルギー源として注目されています。再生可能エネルギーを利用することで、火力発電への依存を減らし、CO2排出量の抑制につなげることができます。
参考記事:再生可能エネルギーについて(関西電力)
屋根に遮熱シートを施工する

屋根に遮熱シートを施工することで、室内の空調効率が向上し、光熱費の削減に貢献します。その結果、間接的にCO2の排出量を抑えることも可能です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のアルミシートのことを指します。
輻射熱とは、遠赤外線によって伝わる熱のことであり、人体の体感温度を上昇させる要因のひとつです。屋根に遮熱シートを施工することで、この輻射熱を効果的に抑え、夏場の暑さ対策として高い効果を発揮します。工場の折板屋根に遮熱シートを施工する場合には、弊社で対応が可能な「スカイ工法」の導入がおすすめです。
スカイ工法とは、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける工法のことです。節電対策として太陽光パネルを設置する際も、事前にスカイ工法を施しておくことで、よりスムーズな施工が可能になります。
参考記事:スカイ工法
機械に遮熱シートを施工する

引用元:遮熱シートの機械への施工方法や暑さ対策への効果を紹介!施工による3つのメリットとは? -株式会社ライフテック
工場に設置された機械に遮熱シートを施工することで、輻射熱の発生を抑え、室温の上昇を防ぐことが可能です。その結果、空調効率が向上し、間接的にCO2排出量の削減にもつながります。
機械への遮熱対策としては、弊社の「フィット工法」の導入が最適です。フィット工法とは、遮熱シートをテント状に加工し、機械全体を覆うように設置する施工方法のことです。遮熱シートを裁縫して繋ぎ合わせることができるため、乾燥炉などの大型機械にも柔軟に対応できます。
参考記事:フィット工法
日本企業のCO2削減の取り組み事例
気候変動への対応が求められる中、多くの企業がCO2削減に向けた取り組みを進めています。本項目では、日本企業が実施している具体的な事例について紹介します。
ブリヂストン(再生可能エネルギーの導入)
気候変動への対応が求められる中、タイヤ・ゴム事業をグローバルに展開する「ブリヂストン」は、2050年以降を見据えた環境長期目標としてカーボンニュートラル化を掲げ、「CO2削減貢献の拡大」と「CO2排出量の最小化」の両面から取り組みを進めています。
同社では、国内4工場に加え、中国やインドの工場でも使用電力をすべて再生可能エネルギーへ切り替えています。さらに、タイのチョンブリ工場では1MWの太陽光発電パネルを設置し、工場への電力供給を行っています。
太陽光パネルの導入は国内外の他工場にも広がっており、全社合計で5.8MWの電力を供給する体制を整えています。
参考記事:環境 | CO2を減らす環境長期目標(2050年以降):カーボンニュートラル化(ブリヂストン)
遮熱シートを屋根に施工(パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社)

長野県松本市にあるパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 松本工場様では、省エネおよびCO2排出量削減の取り組みの一環として、サーモバリア・スカイ工法を導入されました。
施工直後から、未施工箇所と比較して「明らかな涼しさ」を実感されたとのことです。実際、施工前年の夏場には空調を18℃に設定しても工場内の温度は約26℃でしたが、施工翌年には22℃まで低下し、遮熱効果の高さが数値としても確認できたと嬉しいお声をいただいています。
さらに、サーモバリアの施工により、冬場の寒さ対策や暖房の節電にも効果を実感されているそうです。
関連記事:スカイ工法の施工直後から、効果を実感。 夏季だけでなく、冬場にも有効
CO2対策に「サーモバリア」が適している理由
サーモバリアは、気温上昇の原因となる輻射熱を高い反射性能で抑える遮熱材のひとつであり、省エネやCO2削減対策に大きな効果を発揮します。ここでは、サーモバリアがCO2対策に適している理由について紹介します。
遮熱性能が高い

遮熱シートは、アルミの純度が高いものほど性能が向上します。弊社のサーモバリアは、アルミ純度99%の高純度アルミ箔を採用しており、輻射熱に対して高い遮熱効果を発揮します。JIS規格(A1420)に基づく熱実験データでは、厚さ70mmのグラスウールに相当する断熱性能を持つことが確認されています。
このように輻射熱に高い効果を発揮するサーモバリアを、屋根・壁に施工することで、外気の影響を受けにくくなり、空調効率が向上します。その結果、間接的にCO2排出量の削減にも貢献します。
SDGsに貢献できる
CO2削減への取り組みは、SDGs(エスディージーズ)への貢献にもつながります。SDGsとは 、「Sustainable Development Goals」 の略であり、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」を意味します。
SDGsは、2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成すべき17の国際目標のことです。サーモバリアを屋根・壁に施工することで、CO2排出量の削減に取り組むことが可能となり、SDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」への貢献に繋げることが可能です。
参考記事:SDGsとは?(外務省)
現場条件に合わせた遮熱計画を提案
弊社では、現場調査と空調気流シミュレーションをもとに、建物ごとに最適化された遮熱計画を設計することが可能です。さらに、ドローンに搭載したサーマルカメラによる空撮を行うことで、建物全体の温度分布を把握し、広範囲にわたる遮熱効果を確認できます。
これらのプロセスを通じて、サーモバリア導入時にどの程度の省エネ効果が見込まれるのかを、より確かな形で判断していただけます。
まとめ
工場のCO2排出量削減に取り組むことで、企業イメージの向上、投資家からの評価アップ、省エネ効果など、さまざまなメリットが得られます。CO2削減への取り組みには、再生可能エネルギー(太陽光発電など)の導入も有効な手段ですが、設備によっては初期コストが大きくなるケースも……。
コストを抑えつつ高い削減効果を目指すのであれば、空調効率の向上に寄与する「遮熱シート」の導入が最適です。弊社で施工が可能な「サーモバリア」は、省エネ効果が高い商品のひとつ。カーボンニュートラル対策を進める企業様はもちろん、SDGsへの取り組みを重視される企業様や、企業イメージの向上を図りたい方にもおすすめです。
弊社では見積もり作成から施工管理・報告、アフターフォローまで一貫して対応できる体制を整えており、施工後も安心してご相談いただけます。CO2削減の取り組みをご検討中の事業者様は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。