令和8年に利用可能!エイジレスフレンドリー補助金制度のコース内容・求められる取り組みを紹介
2026年3月26日

日本の労働市場では、少子高齢化の進行により労働人口の減少が深刻化しています。若年層の人口が減り続ける一方で、企業が持続的に成長していくためには、高齢者を含む多様な人材を確保し、誰もが働きやすい環境を整えていく必要があります。
こうした状況を受け、昨今において多くの企業では、高齢者の身体的・心理的特性に配慮し、年齢に関係なく安心して働ける「エイジフレンドリー」な職場づくりに取り組んでいます。国もその取り組みを後押しするため、エイジフレンドリーな環境整備を支援する補助金制度を設けています。
令和7年度に続き、令和8年度も本補助金は実施されますが、厚生労働省の令和8年度予算案資料によると、内容が一部拡充され、全3コースで構成される予定です。そのため、前年とは制度内容が異なる点に注意が必要です。
本記事では、令和8年度に利用できるエイジフレンドリー補助金制度の趣旨を踏まえながら、対象となるコース内容や求められる取り組みについてわかりやすく紹介します。
エイジフレンドリー補助金制度とは

エイジレスフレンドリー補助金制度とは、厚生労働省が実施する中小事業者向けの支援制度です。同制度は、60歳以上の高年齢労働者を常時1名以上雇用している事業者を対象としています。
補助金制度の利用によって、労働災害を防止するための設備改善や、専門家による指導にかかる費用の一部について補助を受けられます。
補助額の上限は100万円で、交付は1年度につき1回までとなっています。過去に同様の対策で補助を受けている場合は、同一内容での申請はできないため注意が必要です。
エイジフレンドリー補助金のコース内容とは
厚生労働省は令和8年度に向けて、エイジフレンドリー補助金の複数のコースを統合し、新たなコースを設置する方針を発表しました。ここでは、令和8年度に展開されるエイジフレンドリー補助金の各コースについて紹介します。
専門家総合対策コース
専門家総合対策コースは、労働安全衛生の専門家によるリスクアセスメントに要する経費や、その結果を踏まえて優先度の高い労働災害防止対策を実施する際の費用を補助する制度のことです。
主な対象となる取り組みには、滑りにくい床材への改修・手すりの設置・重量物取り扱い作業や、介助作業における補助機器の導入などが含まれます。
令和8年度は、前年度の複数コースが統合された構成となるため、専門家総合対策コースの補助対象範囲がより広がることが見込まれています。
参考記事:令和8年度エイジフレンドリー補助金とは?変更点や概要を解説(補助金ポータル)
熱中症対策コース

熱中症対策コースは、暑熱環境で作業を行う事業場において、休憩施設の整備費用や、熱中症による労働災害を防止するために必要な設備導入費用を補助する制度のことです。
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間さらされることで体温の調節機能が低下し、めまい・けいれんなどの症状が生じる状態を指します。同コースを活用することで、事業場における熱中症予防対策を導入しやすくなり、働く人々の健康を守ることに役立ちます。
令和7年度までは、熱中症予防に関する装置の導入は「職場環境改善コース」の一部として扱われていましたが、令和8年度からは独立したコースとして展開される予定です。
参考記事:令和8年度エイジフレンドリー補助金とは?変更点や概要を解説(補助金ポータル)
参考記事:高年者労災防止へ補助拡充――厚労省・令和8年度(社会保険労務士法人 おもろ人事サービス)
コラボヘルスコース
コラボヘルスコースは、事業所カルテ・健康スコアリングレポートを活用したコラボヘルスなど、労働者の健康保持・増進に向けた取組に要する経費を補助する制度のことです。
補助を受けるためには、役員を除く労災保険適用の労働者(年齢要件なし)が、常時1名以上就労していることが条件となります。補助上限額は30万円、補助率は3/4です。
参考資料:「令和7年度エイジフレンドリー補助金」のご案内(厚生労働省)
エイジフレンドリー補助金を利用するために役立つ取り組み
エイジフレンドリー補助金制度は、条件を満たす取り組みの実施によって利用が可能です。ここでは、補助金制度を利用するために役立つ取り組みを紹介します。
高年齢労働者の健康・体力の状況に応じた対応
労働者の健康保持・増進のための取組に費用がかかる場合、エイジフレンドリー補助金の「コラボヘルスコース」を利用できる可能性があります。
たとえば、健康診断や体力チェックを実施して、高年齢労働者の健康・体力の状態を客観的に把握し、その結果に応じて適した業務へのマッチングや、集団・個人向けの体力向上施策を行う場合、「コラボヘルスコース」に該当します。
参考記事:「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(エイジフレンドリーガイドライン)を公表します(厚生労働省)
スポットクーラーの設置

スポットクーラーとは、室内の暖気を本体内部で冷却し、冷えた空気を室内に戻しながら、排熱(温風)を屋外へ排出する空調機器のことです。狭い空間や特定の作業場所を効率的に冷やすことができるため、夏の暑さ対策に役立ちます。
スポットクーラーは、熱中症対策としても有効なため、エイジフレンドリー補助金制度の「熱中症対策コース」を利用できる可能性があります。
関連記事:スポットクーラーとは?工場に設置するメリット・デメリット、課題を解決する暑さ対策を紹介
遮熱シートを屋根に施工する
屋根に遮熱シートを施工すると、日射による輻射熱を反射し、室内の温度上昇を抑える効果が期待できます。輻射熱とは、遠赤外線によって伝わる熱のことであり、体感温度を上げる要因のひとつです。
工場・倉庫に多い折板屋根の場合は、弊社で施工が可能な「スカイ工法」が有効です。スカイ工法とは、輻射熱の反射性能に優れたアルミ箔製のスカイシートを屋根に直接取り付ける工法です。シートを屋根に直接貼り付けるため、作業員の技術に左右されることなく、均一な遮熱効果を得ることが可能です。
関連記事:スカイ工法
遮熱シートを機械に施工する

工場では、機械から発生する輻射熱の影響で室温が上昇しやすくなります。こうした機械の熱対策には、弊社の「フィット工法」がおすすめです。フィット工法とは、遮熱シートをテント状に縫製し、機械全体を包み込むように設置する工法のこと。
シートは裁縫によってつなぎ合わせることができるため、大型の乾燥炉などにも対応できます。施工により、機械から放射される輻射熱を大幅に抑え、夏場の作業環境を快適に保つことで、熱中症対策にも効果が期待できます。
関連記事:フィット工法
サーモバリアが熱中症対策に有効な理由
弊社で施工が可能な遮熱シート「サーモバリア」は、輻射熱の抑制に高い効果を発揮します。本項目では、サーモバリアが熱中症対策におすすめである理由について、具体的に紹介します。
遮熱・断熱性能が高い
遮熱シートは、アルミの純度が高いものほど、遮熱性能が向上します。サーモバリアはアルミ純度99%の高純度アルミ箔を使用しているため、輻射熱を反射する性能に優れています。また、JIS規格(A1420)に基づく熱実験データの精査により、サーモバリアは厚さ70mmのグラスウールに匹敵する断熱性能を持つことが確認されています。
工場の屋根や機械にサーモバリアを施工することで、輻射熱の影響を大幅に抑え、熱中症対策としても高い効果が期待できます。
耐風性に優れている
弊社のスカイ工法で使用する「スカイシート」は、台風や強風時にも高い安全性を発揮する、耐風性に優れた素材であることが証明されています。
平成30年2月15日に財団法人日本建築総合試験所が実施した耐風圧試験では、高さ16メートルの屋根に設置した状態で、風速40メートルの強風でも剥がれないことが確認されました。
さらに、サーモバリアは保持力・水密性にも優れ、約10年の長期耐久性を備えているため、メンテナンスコストを抑えることが可能です。
遮熱体感が利用できる

弊社では、「施工前に効果を確認したい」という方のために、遮熱体感サービスを提供しています。遮熱体感では、遮熱材「サーモバリア」の片面に輻射熱を照射し、施工前後の温度差をシミュレーション形式で体験できます。温度分布はサーモグラフィーで可視化されるため、遮熱効果を視覚的に確認できます。
さらに、Sドローンに搭載したサーマルカメラを活用し、施工前後の温度状況を把握したうえで、最適な施工プランをご提案することも可能です。
まとめ
令和8年度のエイジフレンドリー補助金の申請手続きについては、現時点では詳細が公表されていません。前年度は「総合対策コース」とその他のコースで申請方法が異なっていたため、令和8年度もコースによって申請の流れが変わる可能性があります。申請の際には、公式ホームページにて「最新情報」を確認しておきましょう。
補助金は「熱中症対策」の導入で活用できますが、広範囲での対策を検討している場合は、建物全体の暑さを抑えられる「遮熱シート」の施工も有効な手段のひとつです。弊社では、見積もり作成から施工管理、報告、アフターフォローまで一貫して対応しており、施工後も安心してご利用いただけます。
広範囲にわたる熱中症対策をご検討中の事業主さまは、ぜひお気軽に弊社のお問い合わせフォームよりご相談ください。