CO2排出量取引とは?工場でできる対策・主な企業事例を紹介
2026年3月26日

CO2(二酸化炭素)は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つです。工場では、化石燃料の使用などによって大量のCO2が排出されており、地球温暖化の大きな課題となっています。
このような背景から、国は地球温暖化防止・CO2排出量の抑制を目的として、「CO2排出量取引」制度を導入しました。近年では、大手企業がサプライチェーン全体で脱炭素を進めていることから、部品・原材料を供給する中小規模の工場にも、排出量の開示や削減への取り組みが求められています。
こうした流れに対応するためにも、CO2排出量取引制度を活用することは、有効な手段の一つといえるでしょう。本記事では、CO2排出量取引制度の意味を紹介した上で、効果的な活用方法、さらに具体的な企業事例について紹介します。
CO2排出量取引とは

CO2排出量取引制度とは、企業ごとに設定されたCO2排出量の「枠(キャップ)」を基準に、その過不足を企業間で取引する仕組みのことです。排出枠の設定をキャップ、排出権の売買をトレードと呼ぶことから、「キャップ&トレード」とも呼ばれています。
排出枠を超えた企業は、他の企業などから排出権を購入することで不足分を補うことが可能です。その他にも、排出量を大幅に削減し排出枠が余った企業は、その排出権を販売することで得た資金を、新たな環境対策・投資に充てられるなどのメリットを得られます。
工場で実施可能なCO2対策
工場で実施できる「CO2排出量削減」の取り組みには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、CO2削減に役立つ具体的な対策を紹介します。
再生可能エネルギーの使用
栃木県環境森林部気候変動対策課の資料「再生可能エネルギーについて」によれば、日本で排出されるCO2の約4割を、発電などのエネルギー転換部門が占めています。
このような背景から、発電に伴うCO2排出量を削減するためには、電力使用量を抑えることに加え、化石燃料に依存しない「再生可能エネルギー」の活用が重要です。
再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど、自然由来の資源を利用して得られるエネルギーを指します。これらは化石燃料とは異なり、使用時に温室効果ガスであるCO2を排出しないため、CO2排出量の削減に貢献します。
参考資料:再生可能エネルギーについて(栃木県環境森林部気候変動対策課)
遮熱シートを屋根に施工する

屋根に遮熱シートを施工することで室内の空調効率が向上し、光熱費の削減に役立ちます。その結果、間接的にCO2排出量を抑制することが可能です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のアルミシートのことを指します。
輻射熱とは、遠赤外線によって伝わる熱のことであり、人体の体感温度を上昇させる要因のひとつです。屋根に遮熱シートを施工することで、この輻射熱の影響を抑え、夏の暑さ対策として高い効果を発揮します。
工場の折板屋根に遮熱シートを施工する場合には、弊社で対応が可能な「スカイ工法」の導入が最適です。スカイ工法とは、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける工法のこと。太陽光パネルを設置する場合、事前にスカイ工法を施しておくことで、よりスムーズな施工が可能です。
参考記事:スカイ工法
遮熱シートを機械に施工する
工場に機械が設置されている場合、そこから発生する輻射熱の影響で室温が上昇します。機械に遮熱シートを施工することで輻射熱を抑え、室温の上昇を防ぐことが可能です。その結果、空調効率が向上し、間接的にCO2排出量の削減にも貢献します。
機械への遮熱対策としては、弊社が提供する「フィット工法」が最適です。フィット工法とは、遮熱シートをテント状に加工し、機械全体を覆うように設置する施工方法のことです。遮熱シートを裁縫して繋ぎ合わせることができるため、乾燥炉などの大型機械にも対応できます。
参考記事:フィット工法
具体的な企業事例を紹介
国内では、CO2排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向けた取り組みが広がっています。こうした背景を受け、多くの企業がCO2削減に向けたさまざまな施策を進めています。本項では、日本企業が実際に取り組んでいる具体的な事例を紹介します。
遮熱シートを屋根に施工(パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社)

長野県松本市のパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 松本工場様では、省エネとCO2削減の取り組みとしてサーモバリア・スカイ工法を採用されました。現場で働く方によれば、施工直後から未施工箇所と比べて「明らかな涼しさ」を実感されたとのことです。
実際、施工前年の夏場には空調を18℃に設定しても工場内の温度は約26℃でしたが、施工翌年には22℃まで低下し、遮熱効果の高さが数値としても確認されました。さらに冬の寒い時期においても、寒さの軽減や暖房の節電に効果があったと評価されています。
関連記事:スカイ工法の施工直後から、効果を実感。 夏季だけでなく、冬場にも有効
CO2対策にサーモバリアがおすすめの理由
弊社の遮熱シート「サーモバリア」はアルミ純度が高く、建物(屋根・壁など)や機械に施工することで、輻射熱に対して高い効果を発揮します。本項では、サーモバリアがCO2削減対策として有効な理由について紹介します。
隙間なく施工できる
遮熱シートは輻射熱に対して高い効果を発揮しますが、施工時に「隙間」が生じると十分な性能を発揮できません。確かな効果を得るためには、隙間なく丁寧に施工することが大切です。弊社はサーモバリア施工に特化した専門店であり、一般的な内装・外装工事業者とは異なり、遮熱施工に特化した豊富な知識と技術を有しています。
弊社であれば、サーモバリアの特性を最大限に引き出せるよう、隙間のない美しい仕上がりで施工することが可能です。
カーボンニュートラルを推奨している
遮熱シートは省エネ効果が期待できる素材であり、カーボンニュートラルへの取り組みを重視する企業様にとっても有効な手段です。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指します。政府は2020年10月に、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指す方針を示しました。
弊社が提供する「サーモバリア」を導入することで、空調効率が向上し、光熱費の削減やCO2排出の抑制が可能になります。これらの効果により、間接的にカーボンニュートラルの推進にも寄与することが期待できます。
参考記事:カーボンニュートラルとは(環境省)
事前に効果を実感できる
「CO2削減に取り組みたいものの、どれほどの効果が得られるのか確かめたい」という方におすすめなのが、弊社が提供する遮熱効果を事前に体感できる「遮熱体感サービス」です。
遮熱体感サービスでは、サーモバリアの片面に輻射熱を照射し、施工前後の温度差をシミュレーションで確認できます。温度変化の測定には、温度分布を可視化できるサーモグラフィーを使用するため、遮熱シートの効果を視覚的に把握することが可能です。
さらに、お客様のご要望に応じて、ドローンに搭載したサーマルカメラを用いて建物全体の温度分布を空撮し、広範囲の遮熱効果を確認することもできます。
まとめ
脱炭素化への取り組みは、温室効果ガスの排出削減だけでなく、光熱費の大幅な削減にもつながります。
CO2対策には「再生可能エネルギー」の導入がありますが、設備によっては多額のコストが発生するケースも……。コストを抑えた対策としては、屋根や機械に遮熱シートを施工する方法も有効です。遮熱シートを導入することで、冷房に過度に頼らずとも快適な作業環境を実現でき、電力使用量を大幅に削減し、結果としてCO2排出量の抑制につながります。
弊社では、サーモバリアの施工に加えて、空調気流シミュレーションサービスも提供しています。工場内の温度分布や風の流れを3Dで可視化できるため、設計・計画段階からシミュレーションを導入することで、完成後の空調効果を事前に確認することが可能です。
カーボンニュートラルや省エネ対策をご検討中の事業主様は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。