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牛舎・家畜施設で暑さ対策が必要な理由とは?具体的な牛舎の暑さ対策を紹介

2026年8月7日

牛や豚などの家畜には、健康に過ごせる 「適温域」 があり、この温度帯は畜種によって大きく異なります。

とりわけ牛舎では、夏場の高温が家畜の体調を崩しやすく、生産性や繁殖性の低下を招くことが知られています。こうした暑熱ストレスは、畜産農家にとって深刻な経済的損失につながるため、家畜の健康を守るうえで「暑さ対策」は欠かせません。

本記事では、牛舎で暑さ対策が必要とされる理由を解説するとともに、現場で実践できる具体的な対策方法を紹介します。

牛舎とは?室温が熱くなる理由

牛舎とは、牛を飼育・管理するための小屋や施設の総称です。牛舎は、夏になると牛自身が発する体熱、屋根や壁が受ける太陽の輻射熱、換気不足による熱気の滞留などにより室内が熱くなります。

牛の体温は 38~39℃ と高めであるため、外気温が上昇すると牛舎内の熱環境はさらに厳しくなり、牛は暑熱ストレスを受けやすくなります。暑熱ストレスとは、高温や多湿の環境によって体に熱がたまり、体温調節がうまくいかなくなることで生じる心身の負担・不調のことです。

暑熱ストレスは、食欲の減退や生産性の低下など、健康面・経営面の双方に大きな影響を及ぼすため、牛舎の暑さ対策は欠かせないといえるでしょう。

参考記事:暑い夏がやってくる!~牛が快適に過ごせる夏に向けて~(釧路農業改良普及センター)

参考記事:家畜の暑熱ストレス耐性と腸内環境-環境保全型畜産管理に貢献する好熱菌の機能性評価-(理化学研究所)

牛舎で暑さ対策が必要な理由

牛の適温域は、乳用牛・4~20度、肉用牛・10~20度とされています。適温域を少し上回る程度であれば、牛は発汗や呼吸数の増加によって体温を調節しようとします。しかし、ある限界の温度(臨界温度)を超えると体温調節機能が追いつかなくなり、さまざまな不調が現れます。

こうした高温ストレスが牛の健康や生産性に影響を及ぼすため、牛舎では暑さ対策が求められます。ここでは、その具体的な理由について紹介します。

参考記事:畜産経営における暑熱対策について~畜舎環境対策と飼養管理対策~(熊本農林水産部)

食欲の減退・肥育成績の悪化

高温環境で牛が育つと、体温を下げるために呼吸数が増え、心拍が上昇します。すると、牛の体は「熱を逃がすこと」に多くのエネルギーを使うようになり、消化にまわるエネルギーが不足します。その結果、胃腸の働きが鈍くなり、飼料を食べる量が自然と減ってしまい、食欲が減退します。

さらに、飼料摂取量が減ることで増体に必要な栄養が十分に確保できず、体重の伸びが鈍くなります。加えて、高温ストレスによって代謝そのものが乱れ、飼料効率(食べた量に対してどれだけ成長するか) も低下します。

そのような背景から、家畜の飼育成績を向上させるには、暑さ対策は欠かせない取り組みだといえるでしょう。

受胎率の低下

牛舎内が暑くなると、牛の体調が崩れ、受胎率の低下を招く恐れがあります。乳牛の場合、泌乳量の減少・乳質の低下(乳脂肪率の低下・体細胞数の増加など)が見られます。これらはすべて、高温ストレスによって家畜の体温調節機能や代謝が乱れ、正常な生産活動が維持できなくなることが原因です。こうした事態を防ぐためにも、牛舎の暑さ対策が不可欠だといえます。

参考記事:畜産経営における暑熱対策について~畜舎環境対策と飼養管理対策~(熊本農林水産部)

牛舎で対策できる暑さ対策

牛舎に暑さ対策を施すことで、そこで活動する家畜たちが健やかに過ごせます。ここでは、牛舎で対策できる暑さ対策について具体的に紹介します。

ドロマイト石灰の塗布

ドロマイト石灰とは、「苦灰石」という炭酸マグネシウムを含む鉱物を、石灰と同様の方法で加工して作られたものです。

夏場には、このドロマイト石灰を水で溶いて牛舎や豚舎の屋根に塗ることで、太陽光を反射し、建物内部の温度上昇を抑える効果が期待できます。屋根の温度が下がれば、牛舎内の環境も安定し、家畜が高温ストレスを受けにくくなるため、飼育成績の向上にもつながります。

参考資料:ドロマイト石灰乳の塗布による暑熱対策について(最上家畜保健衛生所)

ドライ型ミストの導入

ドライ型ミストとは、水を霧状にして噴射する装置のことです。従来の細霧装置は、動物の体を濡らし、送風ファンで風を当てて気化熱によって体温を奪う仕組みを採用していました。一方、ドライ型ミストは動物の体や寝床、餌を濡らすことなく、畜舎全体の空気を冷却することが可能です。

さらに、霧状の水を牛の体に直接当てることで、皮膚表面から熱が奪われ、体感温度が低下します。その結果、牛が受ける暑熱ストレスを効果的に軽減させます。濡れすぎによる衛生面の問題やストレスを避けながら、快適な飼育環境を整えられる点で、ドライ型ミストは夏場の畜舎に適した冷却方法といえるでしょう。

屋根に遮熱シートを施工する

牛舎の暑さ対策には、屋根に遮熱シートを施工する方法が有効です。遮熱シートとは、輻射熱を反射する金属製のアルミシートのことで、屋根に施工することで暑さの原因となる輻射熱の影響を抑え、室温上昇を防ぎます。

家畜用の屋根に多い 折板屋根(凹凸のある金属製の屋根) に遮熱シートを導入する場合は、弊社で対応可能な スカイ工法 が適しています。スカイ工法は、輻射熱の反射性能に優れたスカイシートを屋根に直接貼り付ける工法で、作業員の技術や天候に左右されず、均一した効果を期待できます。

参考記事:スカイ工法

牛舎の暑さ対策に、サーモバリアがおすすめの理由

弊社で施工が可能な遮熱シート「サーモバリア」は、牛舎の暑さ対策にも効果的です。ここでは、牛舎の暑さ対策に「サーモバリア」をおすすめできる理由を紹介します。

雨漏り・台風にも強い

サーモバリアを屋根に施工する「スカイ工法」は、シートで「接合部」を覆う働きによって、雨漏りを防ぐ効果も期待できます。そのほかにも、サーモバリアは台風のような強風にも強い特性を持っており、台風が多い地域でも安心してご採用いただけます。

実際に、(財)日本建築総合試験所による耐風圧試験では、高さ16mの屋根に設置した状態で風速40m/sの強風に耐える ことが実証されています。

関連記事:サーモバリアの特徴

遮熱性能が高い

遮熱シートは、アルミ純度が高いものほど、輻射熱を反射する性能が向上します。弊社で施工が可能な遮熱シート「サーモバリア」は、アルミ純度99%の高純度アルミ箔を採用しており、輻射熱に高い遮熱効果を発揮します。

JIS規格(A1420)に基づく熱実験データの検証では、サーモバリアが厚さ70mmのグラスウールに匹敵する断熱性能を有することが確認されています。さらに、サーモバリアは室内側の熱を反射する特性も備えているため、冬の寒さ対策にも効果的です。

事前に効果を実感できる

牛舎の暑さ対策を検討する際に、「どれくらい効果があるのかを事前に把握しておきたい」と考える事業主様は多いことでしょう。弊社では、そのようなお客様に向けて「遮熱体感」サービス を提供しています。

遮熱体感では、遮熱材 サーモバリア の片面に輻射熱を照射し、施工前後でどれほど温度が変化するのかをシミュレーション形式で体験できます。

温度変化の測定には、温度分布を画像として可視化できる「サーモグラフィー」を使用しており、遮熱効果を視覚的に確認できるため、安心して施工に進めていただけます。

まとめ

牛舎が暑くなると、「高温 → 体温調節の限界 → 消化機能の低下 → 食欲減退 → 肥育成績の悪化」という負の連鎖が起こり、牛の健康と生産性に大きな影響が出てしまいます。牛舎内の温度上昇を抑えるには、屋根への熱対策を実施する方法がおすすめです。屋根からの熱負荷を減らすだけでも、牛の体感温度は大きく変わり、飼育環境の改善につながります。

一方で、暑さ対策にはコストがかかったり、施工後のメンテナンスが必要になるケースも少なくありません。弊社の「サーモバリア」であれば、シートを屋根に直接貼るだけのシンプルな施工のみで、コストを抑えながら効果的な熱対策を行うことが可能です。

「牛舎の暑さ対策を検討している」とお考えの事業主さまは、ぜひ弊社のお問い合わせフォームよりご相談ください。牛と事業の未来を守るための最適な方法をご提案させていただきます。

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